このレビューはネタバレを含みます
ニートが仕事もせんと言い訳ばかりして盗みを繰り返しているようにしか見えない。
彼の持論は、優れた能力を持つ者は軽い犯罪は許されるというもの。
意味不明だ。
要するに彼の言うことは、自分の持つスリの能力が優れているならば、捕まえてはならないという自分勝手で自己肯定的なもの。
そして彼は、電車で盗みの技術を磨き、やがて泥棒仲間三人による組織的な犯罪を行うようになる。こうなると最早ただの悪の集団である。
個人的には、目線や行動が不自然だからバレるだろうと思っていた。時計を盗るのもちょっと無理がある気がするし。
さて、彼は女に堅気になると誓う。
要するに自分のしていた行為がそもそも誤りだったことにようやく気づいたのである。
だがある時、競馬に誘われて向かうと誘ってきた男はレースに勝ったと大金を懐に入れているのをわざと見せてくる。
彼はまさに魔が差し、これまでの技術の集大成として後ろに立つ彼の懐に手を伸ばし大金を掴み取る。
すると、その瞬間、手首を手錠が捕らえる。
彼は、おそらくずっと彼を張り込んでいた警官だったのだ。
そして獄中で女に後悔の懺悔をして物語を終える。
え、しょーもな。