けまろう

マネーボールのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

マネーボール(2011年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『マネーボール』鑑賞。野球を一度も好きだと感じたことのない私だが、それでも楽しく鑑賞できた。落ち目の野球チーム オークランド・アスレチックスを、打率や出塁率などの数字だけを考慮し、統計学的に捉えるセイバーメトリクスを駆使して勝とうとする話。チームのゼネラルマネージャービリーを演じるのはブラッドピッドで、高圧的な態度はいかにもブラピな感じ(偏見)の演技。
独自の経験値で新しいプレイヤーを起用しようとするベテランのスカウトマンに対し、あくまでも出塁率に拘って選手を獲得するビリー。イェール大卒のピーターを腹心の部下に据え、通常の経験値では有り得ないトレードや獲得をする。最初は噛み合わずに連敗が止まらないアスレチックスだが、故障しているものの出塁率の高い選手を起用したことで突如連勝を重ね、遂には歴代のリーグ記録となる20連勝を達成する。しかも、その20勝目は、データでは予測できないホームランで勝ち取ったのだから、非常にドラマ性の高いストーリーだ。
最後は、アスレチックスはなんてことないチームに敗北し、野球はデータでは完全に測れないから面白い、という締め括りで終わる。しかし、最後はボストン・レッドソックスがセイバーメトリクスを活用してリーグ優勝。ビリーの運営の正当性が証明されたのだった。
野球好きじゃなくても楽しめる野球映画。ストーリーが面白いのはもちろんのこと、演出や演技も良かった。こう、チームを強くして勝つって言うのは、テレビゲームでもあったし、デッキを組むカードゲームでもあったし、男子なら必ず熱くなるものだな。
しかし、ジョナ・ヒルのボンボン感というか温室育ち感というか、存在感あるなぁと改めて感じましたとさ。
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