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小さな命が呼ぶときのflowerのレビュー・感想・評価

小さな命が呼ぶとき(2010年製作の映画)
4.1
本当にあったお話をベースに作られた映画。
呑んだくれでひねくれ頑固オヤジだけど科学者であるハリソン・フォード。
ビジネスマンだったが我が子のために奮闘して新薬の研究に加わるブレンダン・フレイザー。

居そうだなあ、こういう
ちぐはぐな組み合わせというか。
二人の掛け合いのズレも歯がゆい。

科学者は場もわきまえず
失礼なことばっかり言うし、
すぐ声を荒げる。

我が子の為なら何でもする気で
時に上司も妻も驚愕しまう
猪突猛進なパパ。

ブレーカーのくだりのシーンは笑えました。間に合って良かったね。笑


終始、ムスーーーーっとしていた
ストーンヒル博士が最後、
2人の笑顔を見たときに
初めて、本当に嬉しそうな笑顔をして
それにうるっときました。

話の流れとともに、
ストーンヒル博士が変わっていく様がじわじわとみえます。
薬の為に、我が子のために、
理性がきかなかったのか
酵素を盗もうとしていたパパを庇うストーンヒル博士の優しさを感じました。


ストーンヒル博士が
決めた約束事が叶うまで
小切手を換金しなかった。
そこに彼らしさが出ていると思います。


もちろん、パパも奮闘しまくり!
体力も心も限界なはず。
泣きそうな表情のシーンは
何回かありましたが、
哀しみをグッとこらえて...

涙を流したシーンは数えるほど
あったか、ないかくらいでした。
実際も、哀しんでいる時間すら惜しく
切羽詰まっていたのだと思うと
胸が痛みます。

諦めなければ叶う、
なんて綺麗事は言いませんが
想いは形になる のかもしれません
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