ベル

ウィルバーの事情のベルのネタバレレビュー・内容・結末

ウィルバーの事情(2002年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

弟のウィルバーが何度も自殺未遂を繰り返すし、アリスがどっち付かずと言うか、結局の所ハーバーの望んだ形なのかもだけど最終的に弟と結ばれる訳だから観る人を選ぶ映画だとは思う。

マッツ・ミケルセン目当てで観て、案の定白衣+煙草姿のアンニュイなやる気の無い感じの医者マッツが最ッ高にカッコよくてセクシーだったんだけど、それ以上に物語が好きだった。

諸々荒削りな所とか、ルビーが川で自殺未遂をした後、それぞれの心情、兄のハーバーの死後とかをもう少しガッツリやって欲しかった気持ちはあるけど、何とも言えない優しさと、暖かさと、切なさが入り交じっててクリスマスの所はかなりうるっと来た。

自らの死を悟ってるハーバーはきっとアリスにも、ウィルバーにも、勿論メアリーにもこの先ずっと幸せで居て欲しいと思った筈。個人的には弟にとられて…っていう感情では無かったんじゃないかな。

「ウィルバーが__」の後に続く言葉はもしかしたら「君を幸せにしてくれる。」だったのかなぁと勝手に想像。

そして兄弟がそれぞれ自分じゃない方が両親に愛されてた、と思ってる所もまた少し切ない。

完全なハッピーエンドでは無いけど、見方を変えればそれぞれのハッピーエンドなのだろうか。
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