おはる

12モンキーズのおはるのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
4.0
「でも起こったことは変えられない "あとの祭り"」
人類の99パーセントがウイルスにより死滅した未来。囚人ジェームズは特赦を条件に過去に戻り"12モンキーズ"なる組織の秘密とウイルスの原株を持ち帰るミッションを受けるが…というお話。

これを始めて観たのはいつだったか。その時はなんじゃこりゃ?という感じでさっぱり訳わからんといった具合だったけれども年をとった今なら腑に落ちるところばかりで、張り巡らされた伏線が一つの結末に収斂されていく様はなかなか見応えがあった、などとしたり顔で言っちゃえるくらいには成長したんだなあ自分、なんて全く映画の内容とは無関係な感慨を持つに至りました。
ただそうは言ってもラストシーンだけはどうにも腑に落ちない。わたしは結局運命からは逃れられない悲劇的な結末と受け取りましたが、解釈は千差万別なのでしょう。

個人的にはブルース・ウィルスよりもブラピよりもストックホルム症候群に罹患したライリー博士を演じたマデリーン・ストーが群を抜いて魅力的で魅惑的。とにかく美し過ぎました。
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