トランスマスター

片腕カンフー対空とぶギロチンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

3.0
♯67監督、脚本、主演ジミー・ウォング

舞台は18世紀清朝の中国
主人公は、正徳会館の館長
片腕ドラゴン
ヴィランは清朝のスパイで鎖に繋がれた刃物『空飛ぶギロチン』や、手榴弾を使う盲目の和尚封神
近所の高爪拳道場主催の武術大会に、
ムエタイ選手、モンゴル相撲の選手、トンファーを使う日本の侍、腕が伸びるヨガ行者、シラットを使うジャワ人などクセの強い外国人が参加する。
冒頭は延々と異種格闘技のタイマン勝負、ラストはボスキャラ戦へと移行するクラシックカンフー映画です。

◆良い点/注目ポイント
・片腕ドラゴンが弟子に披露する壁歩きや
天井を歩く反重力の奥義は凄いです。しかし名誉など要らん武芸大会には出ないという高潔な武闘家なのに、
対ムエタイ戦では裸足のボクサーを下から鉄板の火炙りにして外からは複数の弟子が、槍で突くという卑怯な戦術。
ボス戦でも盲目の老人に対して、
鍛冶屋に作らせた斧発射装置を惜しみなく使う手段を選ばない戦術。
カンフー映画史上類をみない卑怯者です。
・ラストの舞台となる棺桶屋の棺桶の形は、キョンシーを入れる棺桶で感動します。
・今回はムエタイ選手が肘や膝を使った攻撃を多用する本格派になり、ヨガ行者も前作では逆立ちしかしなかったのが、手が伸びてダルシムらしくなっています。

◆改善点
・無し。

◆総括
・クエンティン・タランティーノがこよなく愛するカルトカンフー映画の続編です。
取り扱っているレンタル店が少ないので、探すのが大変でした。

ChatGPT→
ユニークでスリリングなアクション映画!

トランス・マスター→
シリアス寄りに作っているのにコメディになってしまったカンフー映画

『アルゴスの戦士』『ストII』に多大な影響を与えた作品。

-2023年67本目-