このレビューはネタバレを含みます
『プレデター』シリーズ、第3作。
「世界各国の殺し屋がパラシュートで落下し、殺し合う…」という出だしは、最近のバトロワ系ゲームみたいでワクワクしたのですが、早々に殺し屋達が団結。
こうなると、プレデターの登場が待ち遠しくなるわけですが、なかなか登場せず、映画が40分を過ぎた辺りで、ようやく登場。
ここから「殺し屋vsプレデター」の戦いが見れるのかと思いきや、謎の男の隠れ家でまったりとチルタイム。
謎の男の裏切りが発生した事で、ようやく「殺し屋vsプレデター」の戦いが始まるものの、プレデターから逃げるばかりで、なんか期待してのと違ったな~と。
各殺し屋がそれぞれのスキルを生かしたり、協力したりで、プレデターに勝つところを見たかったんですけどね。
ほとんど個性を見せないまま死んでいくキャラも多いし、そのわりにはキャストが豪華なのが勿体無い…。
あとは、本作のプレデターはどうも動きが緩慢でノロノロしている様に見えたし、凶暴さも物足りなく感じたかな。
日本のヤクザと相打ちになるなんて、興醒めも良いところだし、そもそもヤクザと侍を取り違えているアメリカ人の雑な解釈にもモヤモヤさせられます。
プレデターが囚われの身で登場したり、プレデターだと思ったら人間だったり、医師だと思った男が殺人鬼だったりと、意外性のあるサプライズ演出は良いと思うんですよ。
でも、観客が一番見たいであろう「殺し屋vsプレデター」という部分がきちんと描かれてないが故に、奇をてらい過ぎている印象を受けてしまいました。
設定自体はすごく面白いし、キャストも豪華なのに、とにかく中身がスカスカで、107分の尺にも関わらず、ダラダラと進行していくのが残念な作品でしたね。
最初から最後まで、ハラハラドキドキし続ける様な内容にすれば、もっと化けた可能性もあったと思うのですが…。