あつぼう

チャーリー・ウィルソンズ・ウォーのあつぼうのレビュー・感想・評価

3.0
米ソ冷戦終結の真の立役者とも評されるテキサス選出の下院議員をモデルに描く実録政治コメディ。プレイボーイとして鳴らしたお気楽議員、チャーリー・ウィルソンが、アフガニスタンに侵攻したソ連が退却へと追い込まれるに至った過程で重要な役割を果たしていた、という衝撃の事実を、彼に多大な影響を与えた女大富豪ジョアンとの関係を軸にコミカルなタッチで綴っています。
冷戦終戦の陰にチャーリー・ウィルソンという下院議員がいた事は今まで知らなかったです。ソ連軍がアフガンから撤退してる映像って当時のニュースで観た記憶があるけど、ここまで複雑な過程があったとはちょっと驚きです。
ソ連軍の侵攻によりアフガンの人々は意味もなく惨殺され、蚊も殺せないかなって思うような旧式の武器で大国ソ連と闘っています。
女好きのチャーリーがどこまでアフガンの人達の事を考えて行動したのかは分からないけど、この映画を見る限り、アフガンの人達よりもジョアンに好印象を与えたいって気持ちで、この活動をしてるように思えます。
結果的にはアフガンからソ連軍を撤退される事になるけど、動機が不純ですね。
ソ連軍が撤退した事によって間接的にアメリカが勝利した事になるけど、この時にアフガンに横流ししてた武器が今はアメリカを攻撃する武器になってるのが凄い皮肉です。アメリカからしたら飼い犬に手を噛まれたって思ったやろうけど、それがあの同時多発テロまで引き起こし泥沼化してるテロとの戦いの始まりやったんでしょうね。
チャーリー・ウィルソンの美人秘書達の中にシリ・アップルビーを発見したのが嬉しかった。
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