クシーくん

男と女のクシーくんのネタバレレビュー・内容・結末

男と女(1966年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

こんな恋愛ありえね~とは思うが、雰囲気に酔える映画。
カラーとモノクロの相関関係は観てもよくわからなかった。
子供に語って聞かせる青髭やケーキの件などからもアヌーク・エーメから母親感が全然感じられない。

文学的要素が強い。ただ、小説とは異なり会話だけでなく映像とその演出、撮影技法でも巧みに行間を読ませるような手法を各種取り交ぜているのは唸らせられた。
「泥沼の自由か、檻の中の幸福か?決めるのは運命だ。…愛は私達より強い」…直球だなあ。でも美しいフレーズ。
老人と犬が海岸を散歩するショットは美しい。ああいうのはずっと見ていたいようなそんな気持ちになれる。

ダバダバダ~のスキャットで有名なテーマ曲よりも、ピエール・バルーが歌う「Sanba Saravah」の方が好き。ただサンバというよりは明らかにボサノバだよなこの曲。ジョアン・ジルベルトとかカルロス・ジョビンとか言ってるし。

夫の職業設定がスタントマンなのは笑った。最初から死ぬために登場してるようなもんじゃないコレ?
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