安堵霊タラコフスキー

男と女の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
4.6
公開から50年以上経っての後日談が作られたということで記念に再鑑賞してみたけど、遅れてきたヌーヴェルヴァーグらしく今見ても斬新さが感じられる点は凄い。

普通に描いたらただの不倫の話になるからか順序を入れ替えたりカラーとモノクロを組み合わせたりと小賢しさみたいなものも感じられるけど、それでしっかり独特な作風が出来上がってしまっていて面白いのだからしょうがない。

キャリアの初期に趣向を凝らした映画を作ってしまったせいで、それ以降この代表作を超えられるものを作れなかったイメージのクロード・ルルーシュだが、出し惜しみして微妙な監督として終わるよりは何倍もマシだろう。