ジェフ・ブリッジスの作品で最も好き。ゆるい。あまりにゆるい。心が広い。
ただし、主人公が混乱するほど、たくさんの人物が出てきて、二転三転。ハワード・ホークスの『三つが数えろ』のようなプロットの複雑さ。大したことは起きてないのだけど。
ヒッピー崩れの主人公。かつては反戦運動に血道を上げてたが、今ではその日暮らしの男。
相棒は屈強に見えながらベトナム戦争や別れた妻の過去に囚われた男。
2人とも挫折したが、今を楽しんでいる。
コーエン兄弟の登場人物の中で最も愛すべき人達が出てきて、また会いたくなる。
個人的には入浴中にクジラの歌声をウォークマンで聴きながら、マリファナのシケモク吸ってるシーンが好きです。そこにカワウソ連れたニヒリストが出てきて……