コーエン兄弟の中で一位、二位、争うくらい大好きな作品ですね、競争相手はちなみに『赤ちゃん泥棒』。
コーエン兄弟の作品 1.話がとっつきにくく、ぼーっと見ていてても、たのしめることができる、2.キャラクターの個性が強烈で感情移入することができない。3. 見た後にストーリーをすぐ忘れちゃうんですよね。だから、何回見ても、楽しいという作品を提供してくれる作家だと思います。所詮は映画、エンターテイメント、その時、観客が楽しければそれでいいじゃないという理念じゃないでしょうか。
本国だとカルト的人気を持つこの作品、一年に映画館で一回流れるとか、それもそのはず、L.A.とデゥードのだらけきった感じが非常にマッチして、雰囲気がたまらないんですよね。デゥードはコーエン兄弟流のフィリップ・マーロウ間違いない。なんといってもジョン・グッドマン演じるウォルターがデゥードを困らせる種となるこの男が最高だ。公開が控えているジーザスのスピンオフでも、この二人は出てきてほしいと切実に願う。