マイケル・ダグラス主演の一夜限りの浮気のつもりが思わぬ泥沼へと突き進んでいく戦慄のサスペンススリラー。
グレン・クローズの勝利でしょう。相手はほんの出来心での浮気のつもりが、こっちは本気。そのまま捨てられて、ただじゃすまさない憎しみを行動に移していく姿が怖い怖い。
最初は当事者同士の問題だったのに、それが家庭へと徐々に侵攻していく様子も怖い怖い。彼女が初めの普通の編集者の姿から、常軌を逸したサイコキラーへと変貌するその演技に凄みを感じました。
そりゃ元を辿れば主人公の自業自得。当時は本作を見た男性たちが震え上がるような恐ろしさを受けた作品であるのも納得です。笑
どんどんエスカレートしていく浮気の復讐劇。ペットや家族にまで手が及ぶ後半の怒濤の展開は、まさにサスペンススリラーのお手本的な仕上がり。
32年前の作品ですが、今見てもスリリングな緊張感に満ちていて、かなりの見応えがある作品だと思います。