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A pied d'oeuvre(原題)
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『A pied d'oeuvre(原題)』に投稿された感想・評価

[趣味/やりたいことと地獄の労働について] 60点

2025年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ヴァレリー・ドンゼッリ長編七作目。クランク・クールテによる同名小説の映画化作品。成功した写真家だったポールは全てを捨てて小説家に転身したが、三冊目の本を出した今でも全く売れていない。妻は子供たちを連れてモントリオールへ去り、眺めのいい自宅も自身のカメラも手放してマンションの半地下の部屋に入り、ギグワークで日銭を稼ぎながら空いた時間で小説を書き進めていく生活を送ることになる。このギグワークはJobbingというアプリを使用するのだが、依頼者が提示した金額から労働者側が低い金額を提示していき、一番低価格を入札した人がその仕事を得るという、ひたすら自分を安売りしないと仕事にありつけない地獄仕様になっており、中盤以降はとにかく体調が悪そう。おそらくこの世の全ての人間が、仕事なんか辞めて好きなことだけして生きていきたいと願っていると固く信じて疑わないが、本作品は現代社会においてその素地がない状態で行うと地獄を見るということを端的に指摘している。宣言通り空き時間には小説を書き進めているようだが、途中からそんな描写もなくなり、執筆の隙間時間にバイトしてるのかバイトの隙間時間に執筆してるのか分からない状態に陥る。父親や姉、元妻や子供たちは定職を手放したポールを馬鹿にしているが、自分のやりたいことで金まで手に入れば一石二鳥なので、個人的にはポールの行動は非常に理解できるものではある。一番グロテスクだったのは、仕事の依頼主も作家で昼間から日当たりの良い広いマンションの一室で執筆作業をし、その傍らでポールはベランダに這いつくばって植木鉢から枯れかけの木を引っこ抜く作業を延々とやらされるシーンだ。本来彼が目指していたのはそういう姿だったのではないか。ただ、彼が写真家を辞めて作家になりたいというのは理解できるんだが、ギグワークに拘っている理由はよく分からない。そもそも、彼が暮らしている半地下の部屋は父親の友人経由で借りている部屋だし、彼が個人タクシーとして仕事を受けるのはその友人の車なので、家賃だけ実家から仕送りを受ける大学生みたいな謎の余裕が生まれている。確かに地獄の労働の話ではあるが、ケン・ローチやステファヌ・ブリゼの労働者映画における労働者階級の苦悩とは別の階層のものに感じられる。結果的にこの労働の経験が彼をベストセラー作家にしたわけだが、ケン・ローチやステファヌ・ブリゼの映画の主人公たちは出版社に門前払いされるだろうからなあ…