チャップリンによる一人二役のお芝居…独裁者ヒンケルと瓜二つの床屋チャーリーの物語。
誰かに何かを伝えたい時、難しい言葉で話しても全然伝わらない。逆に物凄く簡単な言葉や、誰にでも通じる言い回しこそ、心にハッと響くもの。映画のラストの演説は、力強い声と感極まる表情に反して、耳に残るものはとてもシンプル。子供も大人も誰もがわかる言い回しに嘘はなく、どこまでも優しい。
大切なのは“心”。自分の、誰かの、幸せを望む心。今この瞬間がガラリと変わる夢を見るのではなく、明日に希望を見出すことでもない。今自分の中にある気持ち。一人一人の心の中に思いやりが芽生えたら、自然に変化が訪れる。強い心を持って。誰かを抱きしめてあげられるくらい強い心を。
そういうことでしょぅ?
チャップリン。