こういう私の生きていない時代のここまでの熱がある映画って、すごく評価し辛い。
その時代、いくら見て聞いて調べて理解しようと努力しても当時の人たちの心境は完全に理解できない。
ナチスドイツからは無縁のアメリカで製作公開されて、アメリカ人にはピンとくるものではなかったのかもしれない。
でもナチスドイツの戦争は行われていた事実、それに対しチャップリンの思想は爆発した。
少なからず、ナチスドイツだけではなく、全ての戦争に対し、紛争に対し、それにとらわれる兵士、民間人、世界中の全ての人に送られる訴えだ。
ラスト5分。この演説で世界は変わる。
変わってくれと願うチャップリンの思いを受け入れよう。
それは戦争反対の全ての人の代弁だから。
ヒトラーもこの映画を二度も鑑賞したと記録が残っているそうですが、彼にはどう感じて、二度も鑑賞に至ったのか、その感想がすごく気になりますね。