昔の映画って、画面のせいか、音楽のせいか、臨場感があるなぁと、いつも感心します。岡田茉莉子の役が、人気のファッショデザイナーで、まず序盤で、ファッションショーのシーンが、これでもかというほど、続きます。カラフルな衣装を纏った、黒人系のモデルさんが、リズムカルに登場します。なんでこんなにこのシーンが長いのだろう？と疑問でしたが、後半に明らかになっていく、事件との対比であり、過去と現在と未来が際立つ布石なのでしょうね。事件を追う日米の刑事の過去と、被害者親子の過去が、交錯して、複雑な人間模様。原作を読んだ時も衝撃でしたし、映画を見た時もその展開に唸りました。画面に登場する役者さんのほとんどが、故人となっていますが、いい役者さんばかりで見応えがありました。日本映画って、いいなぁと改めて思わされた作品でした。棟居役の松田優作、やっぱりかっこいいですね。相棒のニューヨークの警察官もいい味だしてて、素敵なコンビでした。
