Ash国立ホラー大学院卒論執筆

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
4.1
【我思う故に我あり?】

脳以外全てが義体(機械)であるサイボーグが存在する世界。

肉体の有機性が生命を定義するなら、サイボーグは人間ではないことになる。だがゴースト(魂・意識)がありさえすれば、それは人間と言えるのか…。

意識の存在が人間性を100%保証するのであれば、その体躯がいくら機械仕掛けであろうが間違いなく人間だろう。

しかし、人間の意識がスマホにインストールされたアプリのようなものだとしたら、プログラムが高度に複雑化したものに過ぎないのだとしたら、魂は生命体の特恵ではなくなってしまう。

人が人たる所以の根源は存在するのだろうか。デカルトが困惑する世界がすぐそこまで迫っている。