エアール

ディセントのエアールのレビュー・感想・評価

ディセント(2005年製作の映画)
3.5
ようこそ、名もなき地底洞窟の探検ツアーへ‼︎
申し上げました通り
今回探検する洞窟におきましては未踏の洞窟ですので、まだ名前が付いておりません。

参加される皆様におかれましては
これより地底3キロ地点まで洞窟探検を楽しんでいただきます。
皆様が探検を終えましてご無事に生還されましたら、漏れなく名付ける権利を獲得できますので、ひとつお楽しみに加えていただけたらと思います。

さて、本ツアーの醍醐味ですが
なんと言いましても
他に類のない、スリルと興奮が味わえる点と言えるでしょう。
それはもう、格別でございます。
一度味わってしまったら、癖になること間違いありません。

ただし
ご利用するに当たりまして
何点か注意事項がございます。
必ず注意事項をご確認いただき
本ツアーをお楽しみください。

・2名以上からご利用可となります
・出口は2箇所ございます
・洞窟内は大変暗く、メンテナンスも一切行っておりませんので
ライト、ロープ、ピッケルなど、各種必要な装備などをご確認の上ご持参ください
・ツアーの参加費用は一切いただきません
・装備品のレンタルは行っておりません
・洞窟内へ飲食物の持ち込みは可能です
・地点によっては落盤、落石、または崖となっている箇所がございますので、ご注意ください
・地点によっては非常に狭い箇所や入水する箇所がございますので、予めご了承ください
・以下の項目に該当される方はご利用できません
暗所恐怖症、
閉所恐怖症、
パニック発作や他の発作症状、持病をお持ちの方、
妊娠されてる方、
今現在病院に通院されてる方、
薬を服用されてる方
・洞窟内では脱水症状や方向感覚の喪失、視覚と聴覚の著しい低下、妄想や幻覚などが起こる場合がございますので、小まめな休憩を取るように心がけてください
・鋭利な岩肌や落石、落下による負傷、洞窟内での予期せぬ、または不測の事態、持参した持ち物の紛失、など
洞窟内で起こりましたことにつきましては、いかなる場合も当方は一切責任を負いません


さあ〜どうでしょう?
大半の人は参加しないであろうこのツアー、状況もちょいと違いますが
何の予備知識もなく、
最高の冒険にしよう、そのためならある程度のリスクは仕方ない、
観光客向きではなくて、未踏の本格ケイビングに挑戦しないと‼︎
心意気は素晴らしいのですが
選んだ洞窟が悪かった 笑

ってなわけで
友人同士である6人の女性が洞窟探検をしちゃいます
ーー仕切り屋のジュノをはじめ、ベス、ベッカ、サム、ホリー、サラ。
演じたのは、ショーナ・マクドナルドやナタリー・ジャクソン・メンドーザ、アレックス・リードなど、
国際色豊かな女優さんたちです。

彼女らは年1の冒険旅行と題し
今回選んだのはケイビング。
それでアメリカのアパラチヤ山脈内にあるボアム洞窟を訪れるんですけど…
どうやら話が違うようでして 笑

そもそも入った洞窟はボアム洞窟じゃないし、
突然の崩落で出口は塞がるし、
仲間割れは起きるし、
道に迷うし、
負傷者は出るし、
ライトのバッテリーは切れそうだし、
過去に誰かが通った形跡はあるものの誰も見つからないし、
終いには、得体の知れない”なにか”に襲われるで
パニックになるわ、てんやわんやであります 笑
それもそのはず、そこは化け物の巣なのですから…


1年前に車の事故で夫や娘を亡くしてしまい
そのことで心に負った傷が癒えずにいる者もいれば、
仲間に隠し事をしておりずっと胸の内に秘めてる者もいたりして…
この極限状況下に、タイミング悪く隠し事がバレちゃったり、人の見たくない一面が露呈したりして
化け物に気を配るだけでも忙しいったらないのに、
味方も味方じゃないじゃんってね 笑

化け物についてなんですが
暗闇に響く不気味な鳴き声、
四足歩行で俊敏な移動が可能、
鋭く尖った爪、
人間の肉も”彼ら”からすればご馳走、
目はまったく見えないが音には敏感、
暗闇に完璧に対応できる、
直視するに耐えない、醜い容姿と、
こんな特徴を備えた、化け物があちらこちらに、それはもういっっぱい 笑


生き抜くか、死んで食われるか、
極限状態下で己のサバイバル能力が試される…
アドレナリン全開で…さあ行ってみよう‼︎
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