せびたん

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォーのせびたんのレビュー・感想・評価

3.0
トリュフォーとゴダール。
ヌーベルバーグを代表する2人の映画監督、2人の映画オタクに関するドキュメンタリーでした。形式をざっくり説明しますとヌーベルバーグっぽい顔立ち?雰囲気?の若い女性が読んでる書物の映像化という形になっていて、トリュフォーとゴダールの出会いから訣別までを描いてました。ちなみにジャケ写の左がゴダール、右がトリュフォーです。

若き日のゴダールの見た目や喋り方が重度に病んでるっぽくてコワ可愛いかったです。学生時代の私の交友範囲にいそうなキャラでしたわ。たぶんいい意味でも悪い意味でも頭おかしいんだろうなあって思いましたが、ホラー好きな方にはたまらん雰囲気だと思うのでホラー好きなみんなは今すぐU-NEXTへGO!🤣若き日のゴダールを見てみよう!

本作でもその片鱗がかいま見えましたが、ゴダールの運動神経めちゃめちゃいいことはマジで意外すぎます。絶対1日中部屋にいてコタツから出てこないタイプなのに。仲間だと思っていたのにな…🤣太って膝弱くなってそうなのに何あの軽い身のこなし。マジで裏切られた気分ですが人を見た目で判断してはいけないことを改めて痛感できました。ありがとうゴダール。私は大切なことを忘れておりました。大切なことってつい忘れがちになりますよねー。

トリュフォーの「大人は判ってくれない」のラストシーン(ヌーベルバーグといえばジャン•ピエール•レオ)の引用から始まる本作には他にもいろんな映画作家のいろんな映画の断片が引用されてましたが、どれもちゃんとオリジナルのサイズだったのが嬉しかったです。昔の映画をオリジナルのサイズで見れる機会ってあんまないからなあ。古い映画を配信で見ようと思っても挫折しちゃうのは、オリジナルサイズじゃないせいなんですよ。空間的に?カットされるのって時間的にカットされるのと同じことのように思うので、いろんな過去作のデジタルリマスターが進んで、その際に配信される映画の画面がオリジナルサイズになることを気長に待つっきゃないですよねぇ…。

あ。U-NEXTの「軽蔑」(監督ゴダール。原作はモラヴィア)はオリジナルのサイズっぽいです。
あとNetflixの「デューン砂の惑星」(リンチ版)もオリジナルのサイズっぽいですよー。
せびたん

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