ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォーの作品情報・感想・評価

「ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー」に投稿された感想・評価

NEMO

NEMOの感想・評価

-
芸術家の理念の拠り所とは、その生涯の内でどれほど揺れ動くものだろう。
確固たるものを避けつづける少数派の態度は、細く灯る蝋燭に似て心許ない。しかし敬虔な火は、政治的立ち位置という荒野にいつまでも無関心でいられるだろうか。

トリュフォーはマティスを引き合いに、闘争を避ける芸術家像を好意的に説いたが、自然の中の安寧を良しとする芸術にはむしろ職人的な愛、そして凍結された喜びさえ感じてしまう。
作品を通した主義主張と痛烈な自己矛盾の中にだけ、ようやく現実を見出すゴダールの態度に、揺れる詩情の炎が見えた。

二者を時代の振り子運動の様に切り取ったとても明快なドキュメンタリー。
批評の時代、夢の再構築に捧げた青年期。
中心に立つレオの眼差しが、意図せず批評的なのだ。めまいがする。
床ずれ

床ずれの感想・評価

3.5
ゴダールの、全てを敵に回して一人孤立する感じが、傍から見ている分には憎めなくて好きだし愛おしい。
~もっともっとヌーベル・ヴァーグを知りたい!~
ゴダールとトリュフォーを始めとするヌーベル・ヴァーグが社会に与えた影響、特に五月革命へつながっていく流れを初めて知りました。
それ以後ゴダールとトリュフォーは袂を分かつことになるのですが、その違いをもう少し詳しく知りたかったです。個人的にはゴダールは社会からの抑圧をより強く感じていたようで、トリュフォーは純粋に好きでたまらない映画を追求していったように見えました。いずれにしても二人の映画にかける強い情熱と、映画を通して物事を表現できる、という映画への強い信頼に感動しました。
また二人とジャン=ピエール・レオの関係もよくわかります。本当にどんな思いで演じていたんだろう……「大人は判ってくれない」から現在までの月日を考えると万感の思いがします……
彼らの作品のワンシーンもちょこちょこ出てきて、見たのも見てないのもすべて見たくなりました。
ぽし

ぽしの感想・評価

3.6
どっちもわかる ジャンピエールレオがませた少年から繊細そうな青年になっていくのもいい
abe

abeの感想・評価

-
ヌーヴェルヴァーグを避けてきたけど「大人は判ってくれない」のように最終的には立ち向かって行けないということでしっかり学ぼうと思って鑑賞したもののある程度知ってることが多かった。ただトリュフォーもゴダールも元々批評家だったのは知らなかった。
友情が凄まじい泥沼に



ゴダールの攻撃的な性格にちょっと引いたというのもあるし、トリュフォーのそれ以上にジャン=ピエール・レオーの巻き込まれ被害が不憫過ぎる

ゴダールに対し「十分恵まれてる癖に、いっつも被害者ズラして調子乗ってるだろ」と怒るトリュフォーわかる〜

つーかそもそも仲良くなったのが不思議な二人じゃないですか...?



レオーは凄く最近になって初来日したそうだけど、ゴダールとトリュフォーの関係について質問されても、適当にはぐらかして笑いを取ってた記事を読んだ
実際は結構センシティブな事柄だったのかな...?
ヌーヴェル・ヴァーグの誕生から『大人は判ってくれない』と『勝手にしやがれ』、5月革命、トリュフォーの死まで。長く協働関係にあった2人のその後の映画に携わる考え方の違い、両方の監督に愛されたジャン=ピエール・レオのカメラテストシーンなど、懐かしさがこみ上げてくるとっておきの作品です。
cinefils

cinefilsの感想・評価

2.6
かなり表面的なところをさらっただけという印象。ま、この時間で収めるなら仕方がないか。肝心の二人の作品がどういう作品なのか、ヌーヴェル・ヴァーグとはいかなる運動だったのかがこの作品ではよくわからない。
トリュフォーもゴダールもジャン・ピエール・レオーも映画に対して誠実であろうとしてるところがかっこいい。創作する際に「誠実」は大事なキーワード上位ですね...
KExit

KExitの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

内容が薄い。ところどころカットインする、記事を読む女性の姿や文字を書き起こす男の無意味な映像群。そのわりに肝心な2人の仲違い等については、あっさりとしか触れられていない。監督作品のDVDに入っている過去のインタビューや伝記を見た方がよっぽど良い。