狐の嫁入り
アマプラで見放題終了リストに入ってたので再鑑賞。
初めて観たのが5年くらい前だけど、狐の嫁入りを見たり入ったりしたら何となくパッと思い出す。
「上手い」とか「深い」とかではなくて、ただ単純に好みだ。
このゆるい雰囲気と温かみと、それでいて安心するような。そう、『南極料理人』でも『横道世之介』でも思ったけど、何かホッとするんですよね、沖田監督の作品は。
人は自分が思ってるより、自分のこと考えてくれてたりして。
自分は自分が思ってるより、頑張ってたりして。
ずーっと前から自分の頭にこびりついてる考えで、
不幸がないと感動もできないのか。
っていうのがあって、それってなんか悲しいなーって思う瞬間があって。
トラウマとか確執とかを乗り越える力は確かに感動するけど何か前提「不幸」があるのは卑怯だろ、ってなっちゃうひねくれ者なので。
ただ、『キツツキと雨』は不幸に直面してる訳ではなくて、上手くいかない自分とか、それこそ雨とか、別に不幸でもなんでもない当たり前の中で、ちょっとの良い事が欠けがえのないものになってる作品で、すごい好き。
是非。