LEONkei

求むハズのLEONkeiのレビュー・感想・評価

求むハズ(1960年製作の映画)
2.5
こちらが相手の望むモノだと思い込み良かれと思い与えても、相手が違うモノを望んでいたら永遠に距離は近づかず遠のくばかり。

何を求め何を拒むのか…。

当たり前のことだが当たり前なことが実際には分かっていないのが人間と人間の難しいところ。

出逢う筈のない資産家の娘と貧困街で開業する町医者が、価値観の擦れ合いがもたらすラブコメディ。

既に世界的大スターで俳優として格上の〝ソフィア・ローレン〟に対し、まだまだ当時は英国内スターに甘んじる〝ピーター・セラーズ〟の共演は新鮮。

比べて良いものか分からないが〝ブリジット・バルドー〟や〝クラウディア・カルディナーレ〟も其々個性があっていいが、〝ソフィア・ローレン〟が他と少し違うのは知的な印象で近寄り難い気品と顔が小さくスタイルバランスが抜群にいい。


もし若き〝ソフィア・ローレン〟に求められたなら腰が引け怯んでしまいそうだが、自分なら一旦受け入れ価値観の循環を丁寧に試みるだろう。

人間は複雑な様で物凄く単純なものでも有る…、しかしそんな求めは単純には有り得ないはず..★,
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