バンバンビガロ

プラトーンのバンバンビガロのレビュー・感想・評価

プラトーン(1986年製作の映画)
3.8
1986年公開ということでベトナム戦争を描いた映画としてはやや後発の作品ではあるものの、ベトナム帰還兵であるオリバーストーン監督の手による本作は初めてベトナム戦争を(少なくともある一面において)正面から描いたアメリカ映画であり、ベトナム戦争映画を代表する一本であると思う。
従軍経験のある監督が一兵卒の視点から混乱する戦地のリアルを再現するかのようなルポタージュ的な内容に加えて、戦争の狂気と理性をやや単純化してバーンズ軍曹とエリアス軍曹という2人のキャラクターに仮託して描く映画的な演出が組み合わさっていて全体に説得力を感じる。
この映画を見て複雑な戦争の全体像を理解するなんてことはできないが、少なくとも戦地にいた一人の人間みた現実の戦争というようなものが地に足をつけて描かれている誠実な映画であると思う。
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