もとまち

モーテルのもとまちのレビュー・感想・評価

モーテル(2007年製作の映画)
2.5
険悪なムード漂う夫婦が体験する恐怖の一夜。山道で車がエンストしてしまい、仕方なく立ち寄ったモーテルはなんと殺人ビデオの撮影現場だった!という話。

こういったシチュエーションスリラーでポイントとなる物語のテンポ、緊張感はしっかり押さえられていて、見ていて退屈することはまずないと思う。

がしかし、展開に真新しい部分が一切ないのは残念。だいたい「次はこうなるよな〜」と予想がついてしまう。全体的にもう少し捻りが欲しい。特に、ラストシーンは何にも起こらなすぎて失笑してしまった。
せっかく殺人ビデオとか隠しカメラとか面白い小道具があるのに、あんまり利用しきれていないような。
あと、殺人鬼サイドのキャラ造形に魅力が一切感じられなかったのもかなりガックリ来た。なんというかこう、快楽のために殺人ビデオを作ってるような奴らなのに、変態性を全然感じられない。だから、本来あるべき猟奇さ不気味さが物語に全然ない。
しかもかなりバカで、あれだけ主人公たちを煽っておきながらあっさり逃げられて煙に巻かれる。なんであれだけ必死に主人公らを探してるのに天井に気づかないんだよ。

というわけで、題材が良いだけにもったいない作品だと思った。サスペンススリラーとしては凡作かそれ以下か。暇つぶしに見る程度なら丁度いい作品。
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