ずどこんちょ

マイレージ、マイライフのずどこんちょのレビュー・感想・評価

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)
3.1
「人をクビにする仕事」をまっとうしてきたジョージ・クルーニー。年間出張ばかりの彼のマイルは溜まりに溜まってるけれども、当然そうなると私生活の進展はありません。ほとんど家に帰らないのだから。
クビをする時には真心を持ってが信条のジョージ・クルーニーの元に、一人の新人が配属されます。これがまた絵に描いたような最近の若手社員。優秀でコンピュータ系の知識はすごいんだけれども、解雇通告もコンピュータのようにフローチャートを組めば処理されると思っている。
まったく価値観が違う二人は、結婚への価値観も違っていて面白いのです。最高の条件だった彼氏にメールでふられたと言って嘆く彼女に対して、ジョージ・クルーニーは結婚願望なんて持ったこともなかった。それなのに、妹の結婚式で結婚の意味を考えさせられて、いつの間にか愛に目覚めていきます。
この映画、何が言いたくてどんな結末になるのだろうと思っていたら、最後に明らかになりました。

クビを言い渡されて自殺をした人もいれば、それでも頑張って生きていこうとした人もいます。彼らの証言によると、その活力は家族がいたから。
愛する妻がいて、子供達がいたから。
結婚には意味なんてないと言っていたジョージ・クルーニーでしたが、意味はあったのです。それは、本当に人生のどん底に落ちた時に効果を発揮するのです。