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クロノロジー・オブ・ウォーターの作品紹介

クロノロジー・オブ・ウォーターのあらすじ

父親による性的虐待で、幼少期に心と身体に深い傷を負ったリディア。逃げ場のない日々で、唯一打ち込んでいた水泳で全米代表候補にまで上り詰めるも、心に負った傷が妨げとなりその道は絶たれてしまう。以降、アルコールやドラッグ、刹那的な恋愛へと身を委ねながら自らを壊すように生きていく中で、結婚と出産、そして取り返しのつかない喪失を経験する。それを機に、自らの人生を見つめ直すようになったリディアは、「書くこと」に出会う。痛みや怒り、欲望といった記憶の断片を言葉として紡ぎ直しながら、彼女は過去に支配されるのではなく、自らの物語を生き直そうと歩み始める……。

クロノロジー・オブ・ウォーターの監督

クリステン・スチュワート

原題
The Chronology of Water
公式サイト
https://mia-inc.jp/miafilm/chronologyofwater/
製作年
2025年
製作国・地域
フランス、アメリカ、ラトビア
上映時間
128分
ジャンル
ドラマ、恋愛、伝記
配給会社
mia film

『クロノロジー・オブ・ウォーター』に投稿された感想・評価

lll
-
こういう感じの内容、演技、モノローグ、挟まれる過去の記憶をフィルム撮影でみたいなのに対してそれらに付随しそうで意外となさそうな(僕が知らないだけかも)部類の攻め攻め編集と勢いあるズームとかサクサク進んでいく前半に驚いた。恵比寿映像祭か?と思った。
Karen
4.1
とにかく長くて重い作品。
けれど、輝いている美しいシーンもたくさん。
ゲリラ的にシアターへクリステンが来て目の前で彼女を見ることができた思い出は一生物。
アメリカにて鑑賞。
It's all a series of fragments, repetitions, pattern formations.

クリステンスチュワートの長編監督初作品

細分化された記憶を繋ぎ合わせたような映像
このような映像は何度か見たことがあるし、このように断片的にシーンを繋いでいく構成も何度か見たことがある。
しかし、この映画には乱暴な記憶の主観性を感じる。

父親からの虐待の記憶はあまりにも深くトラウマとして刻まれていて、父親像を決定づけるような記憶である。そのトラウマは呪いのように、成長した後も付き纏ってくる。呪縛から解放されるように、父親から離れた後の人生は敷かれたレールからはみ出てばかり。
小さい頃に刻まれた父親像は、書き換えられることはなく、逆に収束してより輪郭がはっきりとしていく。
しかし、それは100%に近い主観であり、記憶という客観性の入り得ない空間である。その主観という乱暴さに気付かされたとき、ようやく別の面からその記憶を見返すことができる。

そのようなレイヤーが幾重にも重なっていく。その中心にいるのは家族であるが、外側を包み込むのは水である。あまり水に沈み込む客観を排除する場面は多くないが、それ以外の水の作用がこの映画を形作っていく。

水が穢れを流す。
水が渇きを潤す。
水が呼吸を妨げ、
水が脳を洗う。

記憶の乱暴さは、映画の中で何度も違った距離から見えてくる。
急にこれは自分の記憶か?と他人事になったり、急になんで今この記憶が何年振りに思い起こされたのかと怖くなったりする。
その距離が、時間と共にコントラストを保ったまま進んでいく素晴らしい映画。

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