韓国のサイコスリラー。
めちゃくちゃ難解とのことで覚悟して観ました。
大まかな話の流れや誰が犯人かといった事件の全体像は1回観ただけでもなんとなく理解できましたが、細かい部分で「あの時のあの人物の行動の意味は？」とか「この人物はどこまで真相を知っていたんだろう？」とか考え出すとモヤモヤして結局考察サイトのお世話になりました。笑
とにかくセリフによる説明が最小限かつ、映像も結構な速度で切り替わるのでヒントが読み取りにくく、正直スヨンとスンミン以外登場人物の顔がパッとしないせいで「…この生首誰？」みたいなシーンが多くて混乱しました。
描かれた部分と描かれていない部分、登場人物のセリフが嘘か誠か、またその人物の意図は…？というのをそれぞれ組み合わせると幾らでも解釈のしようがあるという意味で難解な作品。
真相はこうも見えるしああも見えるしで騙し絵の様。
オープニングがインパクト大で途中はビジュアル的には落ち着いてきたと思いきや後半に中々凄いのが出てきます。
『セブン』ばりに雨が印象的。
晴れてるシーンでも感じる湿度が不気味でいいですね。
ジャケットにもなってるモンタージュ写真のシーンは『恐怖分子』のオマージュですかね？
以外ネタバレ
とりあえず今のところ自分的にはスヨンが黒幕で、スンミンとギヨンが手伝っていた。(ギヨンは利用されていただけかも)という解釈なんですが、それぞれの犯行をどの人物が実行していたか等はよくわかりませんでした。
ラストのツギハギ死体の頭部はチョ刑事の頭が乗る予定だったんですかね。
それともスヨンの父親？
スヨン達の集合写真はなんなんだろう。
面識ないって言ってたのに全員知り合いでしたっていうのは分かるとして、撮ったのはいつ？皆でスヨンの父親殺したとか？
あの熱帯魚はスヨンが受けた性的虐待のことを知っている人に渡してる、とか？
スンミンが体を張って罪を被ったことでスヨンはあれ以上の殺人を止めたのかと思いましたが、ラストの飛行機のシーンはなんか不穏でしたしどちらとも解釈できそうですね。
スヨンが少年(兄貴)のボタンを捨てずに持っててわざわざ引き出しに入れてるのはどんな感情からなんだろう。
…とかとか考え出すとキリがなく、人の解釈を聞いてみたくなるタイプの映画でした。
