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Flies(英題)
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『Flies(英題)』に投稿された感想・評価

[メキシコ、ある疑似親子とインベーダーゲーム] 60点

フェルナンド・エインビッケ長編五作目。オルガは広大な集合住宅で、孤独で厳格なルーティン生活を送っていた。ある時に足を怪我したオルガは高価な手術費を稼ぐため、近隣の病院を訪ねる親族向けに部屋を貸すことにする。早速やって来たトゥリオは、クリスという9歳の息子も連れてくるが、費用節約のためオルガには存在を隠していた。しかし、入院する妻の薬代のためにトゥリオも働く必要があり、日中暇になったクリスに居場所がない。そんなとき、彼の存在がオルガにバレてしまう…云々。オフビートなモノクロ疑似家族ものということで、うっすら昨年コンペのIván Fund『The Message』を思い出していたし、台詞が少ない中で少年が街を放浪するシーンが結構な尺を取っていたので、ロレンソ・フェロ&ルーカス・ヴィニャーレ『River Train』にも近いものがあった(トリシア・タトルは本当に似たような映画が好きなんだな)。寝ているオルガの肩にハエが止まるシーンから始まるので彼女が主人公かと思いきや、中盤はほぼ忘れられているのかというくらい登場しないという思い切りには驚かされた。クリスは母親から教えてもらった(うろ覚え)インベーダーゲームに執着しており、実は亡き息子がレコードを保持しているオルガも同様で、それを通じて二人は互いに失った人の影を幻視しながら自己セラピーを行っていくことになる。ある意味で題名にもなっている"ハエ"は映画自体を自己セラピー的なインベーダーゲームとするモチーフでもあり、結局倒せないものの、それによって失っていたと思っていた過去と繋がり直すことも出来るのだ!という希望を感じさせさえする。とはいえ、かなりの時間を主題がフラフラしたまま進んでいくのはあまり好みではなかった。
3.5
【ハエと大家とインベーダーゲーム】
第76回ベルリン国際映画祭にてエキュメニカル審査員を受賞した『Flies』を観た。監督のフェルナンド・エインビッケは日本では『ダック・シーズン』で知られている監督である。『レイク・タホ』が東京国際映画祭で上映されたことがあるのだが、それ以降は寡作かつ日本公開されておらず、『Club Sándwich』以降13年ぶりの新作となっている。実際に観てみると、手堅いシネスイッチ銀座系ホッコリ子ども映画といった印象を受けた。

映画は手術費を稼ぐためにオルガは大家としてアパートの部屋を貸すことになったおばちゃんが主人公である。『ジャンヌ・ディエルマン』のごとくルーティンワークをこなす彼女だが、部屋に迷い込むハエに苛立ちを募らせている。そんなある日、親子が部屋を借りようとやってくる。オルガは「一人部屋」として貸しているのに、こっそり子どもを泊めていることを察知し、追い出そうとするのだが、父トゥリオが妻の薬代を稼ぐために働かなくてはいけず、オルガが子どもの面倒をみる羽目となる。

本作は子どもと第三者の心の交流というオーソドックスな物語ながら手堅く要素を繋ぎ合わせユニークな一本へと仕上げている。冒頭のハエの要素はテオレマものである象徴として映し出される。退屈なルーティンの中に紛れ込んだ異物としての子ども。それがインベーダーゲームを通じて繋がる点が興味深い。少年クリスチャンは、近所の筐体でスペースインベーダーゲームに熱中している。執着するように高得点を目指している。オルガもまた、退屈しのぎに数独をしている。退屈さを紛らわすためのゲームが互いを繋いでいく。そして、主となるゲームが外からの異物を倒していくインベーダーゲームであるのだ。排除と受容を織り交ぜながらシリアスな内容を飄々とオフビートに包むフェルナンド・エインビッケの技術力の高さに感銘を受けた。