ロアー

クロコダイルの涙のロアーのレビュー・感想・評価

クロコダイルの涙(1998年製作の映画)
3.6
何となく雰囲気が好きだった気がするというほわっとした記憶のみが残っていて、内容はさっぱり忘れていたので「イグジステンズ」と同じく久しぶりの再鑑賞。

優秀な医者で、気の引き方や距離の縮め方が絶妙に上手くて、極めつけにジュードのお顔をしている愛を食べないと死んでしまう人ではない何か。

愛を食べる=物理で、正確には愛情という成分が含まれてる血液を飲んで生きてるんだけど、吸血鬼とも何か違くて、一生懸命観察して人を模倣しようとしている異質な存在という意味では、シェイプシフターのような印象を受ける怪物だった。

人の脳は3つある。人間も動物。3つ目の脳はワニの脳...

そう言う感じのセリフも出てくるんだけどよく分からなかった。何か元々そう言う話があるのかな?それとも心理学的なお話?

細かいところは分からなかったものの、ひたすら若ジュードの美を眺めるには良い映画だった。ジュードがよくやる仕草?で、顎を引いて斜めから上目づかいに見る仕草と、逆に顎を上げて正面からすんっとした顔で見下ろす仕草がどっちも堪能できて満足です。あと、伏せ目のまつ毛が長くてセクシー。それも間違いなかった。

こういう妖しさと哀愁が入り混じった役ってホントジュードにぴったり。だって、あんな風にジュードが近づいてきたら絶対好きになっちゃうもん。
結局、理不尽に八つ当たりして「触られると気持ち悪い」とまで言い放った彼女を特別視してて「え〜絶対こんな女嫌だし、もっと選んだ方がいいよ」って思ったり、餌になるのは嫌だけど、私が代わりに餌を見つけてきて養ってあげるならアリかも知れないと妄想してみたり、そんなことしてるうちに映画が終わった。

でもどんなに好きになったとして、やっぱりいざ血を飲まれそうになったら痛いし死にたくないし「てめ〜このヤロ〜!!騙しやがって!許さん許さん許さん!!許さん!!!」ってめちゃくちゃ恨むかな?恨んじゃうかも。
"強い感情は結晶になる"らしくて、女の子たちの血を飲んだ後に(設定的に多分おチンから)出てきた結晶に名前のラベルをつけてコレクションしてるんだけど、私の恨みは深そうなので、ダンブルドアの杖みたいにめちゃくちゃぶっとい結晶になって苦しめてしまいそう。
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