こづ

ハチ公物語のこづのレビュー・感想・評価

ハチ公物語(1987年製作の映画)
3.6
BS録画

渋谷駅のかの有名な待ち合わせスポット忠犬ハチ公の物語

娘が飼うはずだった仔犬をデキ婚した娘の代わりに飼い始めた大学教授の父親のハチへの溺愛っぷりが微笑ましくってそれだけで既に胸が切なくなってきます。
そんな先生が出勤先で急逝し、その異変を察知したかのように吠え続けるハチ。
葬儀の後、座敷に上がりこんで先生の祭壇に向かって吠えるハチ。
先生の乗る霊柩車をひたすら追いかけるハチ。
畳み掛けるようなハチの先生を求める行動が観るものの涙を誘います。

先生亡き後も、先生の姿を求めて先生が帰ってくる時間になると駅の改札で主を待ち続けるハチ。
ハチは健気だし、飼い主たちはクソだし、ハチを可愛がってくれる人はみんな短命だしもう切ない。

私は犬映画であまり泣けないタイプなのでホロリとした程度だけど、温かい感性のある人々なら号泣必至の映画だと思います。
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