このレビューはネタバレを含みます
逃げた猫、顔面を瓶で殴られた女、裸のヨガ集団、その他諸々……
伏線になりそうなものが悉く、
「ただ逃げただけです」というガバガバの着地を見せたのがとにかく印象的。
さすがに犬の交尾は物語に関係してこないだろうなぁとは思ってたけど、その末路は吹いたww 「ヘタクソ!!」
あのシーンはたまたま撮れたやつが面白かったから使ったのかしら。
フィリップ・マーロウという名前だけど、ハードボイルドというよりは少しマヌケな感じがするのは個人的には良かった。
猫に逃げられて、アイリーンにもうまく使われて、おまけに親友だと思って潔白を信じていたテリーからは騙されてただけではなく見下すような言葉を投げかけられる。
テリーはこんなことをする奴じゃないと信じていた勘が外れた形になったわけですが、
まぁ、猫が食べ物の良し悪しを缶詰の柄で判断してると信じてる私立探偵という時点でなぁww
少しぬけていたり判断が甘かったりするのに、飄々としてちょっと所作を真似たくなるような格好よすぎない格好よさがあって、なんだか惹かれるものがありました。