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グアンタナモ、僕達が見た真実のmhのレビュー・感想・評価

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実話ベースの強制収容所もの。
アフガニスタン紛争(2001-)における一般市民の不当な逮捕、グアンタナモ米軍基地で行われた人権を無視した取り調べなどが題材。
インタビューと再現VTRで構成されてるんだけど、再現VTRの臨場感がすごい。
デジカメ撮影? 16ミリ?
長い収容所生活を強いられた、パキスタン系イギリス人の三人は解放後、マスコミからティプトンスリーと呼ばれ、イギリスでは有名になったらしい。
それを2006年という早い段階で映画化してるので、識者にはあああの話かと予想がつくのだろうけど、こっちは不勉強でなにも知らずに見たため、余計楽しめた気がする。
序盤はバックパッカーのロードムービーと思ってみてたので、強制収容所の過酷な取り調べがはじまってその描写がやたら長いのでびっくりしたけど、映画の企画意図的にはむしろそちらが本編だった。
WW2のころからあったジュネーブ条約で捕虜の扱いは定められているため、「第十七捕虜収容所」や、「レイルウェイ」などといった、非人道的な捕虜の扱いは、敗戦国の専売特許みたいな風潮がある。
そんななかこの映画は、アメリカのグアンタナモ基地で行われたことだというのだから結構強烈。
この映画で扱われた事件などにより悪名が轟きオバマ大統領によって閉鎖か決定したのだそうだ。
でもまだ存続してる基地とのことで、この手の話のきれいごとサイドと暗黒面も同時に味わえた。
面白かった。
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