ふくしんづけ

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間のふくしんづけのレビュー・感想・評価

4.3
とうとう鑑賞できた劇場版。これを見るためにドラマ版全部観たと言ってもいい。無論ドラマ版面白いです。

ローラ・パーマー殺人事件の真相に関しては、ドラマ版で言及されていた通りで、真相を知るというよりも、死の運命に捉われてしまった彼女の生命の火が消える間際の生き様を見るために見た。
ただ、ローラ視点で見ると同じ真相でもまた違った風に見えてくる。ドラマ版ではわりとファンタジックというか、今にして思えばオブラートに包んだ?ような結論で語られていたが、実際はもっと現実的な真相だったのだろうというところが見えてくる。ここが最も重要なテレビ版に対しての回答だろう。

ドラマを見ているときは、ローラに対してカリスマ性のある悪女のような印象を抱いていたが、彼女も傷ついたひとりの少女だったのだとわかった。ひたすらローラが追い詰められる様を描いているのでポップな感じのあったテレビ版より暗いが、どこか救われたようなラスト。大好きな作品になりました。

ひとつ残念な点をあげるなら、吹替声優と一部キャスト変わっていたところか。
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