動物愛護団体顔面蒼白不可避の動物虐待ムービー。
こんなに一本の映画で動物殺しちゃいかんでしょ。
人間が愚かで浅はかだということをここまでしてやる必要性はどこにも感じない。
それを経てなおこの映画の意味するところは〜とか考える余地は自分にはない。

• #2021劇場鑑賞miyagi

トロムーシュ・オケーエフ監督作品。
脚本:アンドレイ・コンチャロフスキー。
両親と死に別れた少年のクルマーシは、叔父と祖母と暮らす。ある時狼の子どもを反対を押し切って育て、タケルと名付けるが・・・という話。

キルギス人監督による映画。キルギスの放牧民族の話で、ソ連映画だけどアジア人の見た目で新鮮。イスラムも混じっている。羊と馬、狩りが中心の生活、山の荒涼とした感じ、冬の雪の厳しさ等風土を多分に感じられる。特に雪山が真っ白で寒そうで、冬の厳しさが感じられるのが良かった。

冒頭狼の子どもが殺されるのがショック。狩り中心の生活なので、鷹が狐を狩るシーンだったり、狼が羊を狩るシーン、人が狼を狩るシーン等、生きることの厳しさを感じるシーンが多く、またそれが特徴的で良かった。
主人公のクルマーシのひたむきな顔と、よく演技する動物達が良かった。

なんかずっとかわいそう。クルマーシもタケルも優しくていい奴なのに、もうちょっとマシなこと起きてくれてもいいじゃないか。
狼が結構ちゃんと演技してた。子どもに襲いかかってギリギリのところで火を投げられて引き返すシーンとかあってどきどきした。どうやって撮ってるんだろう。