主人公かわいそうだなーとか思っていたらダウン症の子どもをモンゴロイドのモンゴとか呼んでいてあまり同情できなかった。
悲劇のヒロインも結局、嫌なことを言ったり人を傷つけたりもする。不遇=正義ではないし、応援するなら裏切られる覚悟を持たないといけない。
社会派な作品の割に、けっこう遊び心のある映像表現が多くて見ていて楽しい。特に主人公のトラウマの回想の表現がとてもスタイリッシュで惹きつけられるものがあった。
生々しい現実と主人公の楽しい妄想との対比が小気味良く、重い現実をより際立たせていて良い演出だった。