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おとうと 4Kデジタル修復版の作品紹介

おとうと 4Kデジタル修復版のあらすじ

げん(岸惠子)と碧郎(川口浩)は、時には本気で喧嘩もする仲の良い姉弟。しかし、家族に無関心なのに厳格な父(森雅之)と小言ばかりの神経質な継母(田中絹代)のせいで家庭の雰囲気は暗い。両親に嫌気がさして反発を繰り返す碧郎をかばうげんだったがー。

おとうと 4Kデジタル修復版の監督

市川崑

原題
製作年
1960年
製作国・地域
日本
上映時間
98分
ジャンル
ドラマ

『おとうと 4Kデジタル修復版』に投稿された感想・評価

ダオ
4.0
1960年につくられた市川崑監督作品。小説家の娘であるげんはワガママボーイの弟の世話を焼いていた。それは父の後妻であるクリスチャンの義母が子供たちを冷淡に扱うからで……。

そいえば岸惠子さん亡くなったっけ。あたしんなかでは女優さんっていうより『ファッション通信』ってイメージ。ずいぶんとまぁセピア色の陰翳をつけましたね、弟くんの最後を思わせる趣向?

にしても凄い家族。ああでもないと作家になんてなれないか? 露伴さぁん、間違ってはない、の、か?

ひとりだけやべぇ看護婦さんいたわ、妖怪じみた美女? 誰だと思ったら江波杏子だった。ああいうの爪痕を残すっていうんかな。
桃龍
-
角川映画祭にて。
odyss
3.3
【戦前の日本家庭】

1960年の市川崑監督作品ですが、最近BSにて初めて鑑賞。
戦前の日本の家庭の様子が描かれています。

カギになるのが、わがままでやりたい放題の中学生の息子(川口浩)。
中学生といっても戦前なので旧制であり、5年制。あの時代には中学に行けるのは恵まれた家庭の子だけで、また中学は男子の学校でした。
女子は高等女学校(4ないし5年制)に行くわけで、この映画でも姉娘(岸恵子)が通っています。また、女子は高等女学校を出たらさっさと結婚するのが普通。場合によってはまだ在学中に結婚話が来ることもある。ここでも岸恵子演じるヒロインは複数の男から言い寄られています。結婚話もある。

この家庭がふつうと少し違うのは、姉弟の実母が亡くなっていて、義母(田中絹代)であることでしょう。しかし義母はリューマチで足が悪いので、家庭内の家事はほとんど姉娘がやっているのです。また、義母はクリスチャンですが、そのせいと言っていいかどうか、性格がよろしくない。クリスチャンにありがちな偽善性や、おせっかいな道徳性が透けて見える。

他方、父親は作家ですが、あまり家庭内のことに口出ししない。厄介な息子にも寛大です。

戦前の家庭は、まあ、こういうものだったんでしょう。岸恵子演じる姉娘の負担が大きすぎるのが目につきますが、どういうわけか使用人がこの家庭にはいないので(戦前は息子を中学に、娘を高等女学校に行かせるような家庭には女中のひとりくらいはいるのが普通だった)、そして義母は身体が不自由なので、その分、姉娘が酷使されているということでしょう。
ただ、この映画に出演したときの岸恵子はすでに二十代後半だったわけで、十代後半の女学生役にはちょっと年をとっていますね。

ケンカばかりしながらも、愛情で結ばれている姉と弟の姿がそれなりに描かれています。

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