ガラムマサラ

ナイト ミュージアムのガラムマサラのレビュー・感想・評価

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)
3.7
かの童謡、“おもちゃのチャチャチャ”の博物館版。
あれがおもちゃならこちらは展示物。

恐竜の骨格標本も、フン族の大王も、モアイ像も命をもってハチャメチャに動きだす!

おもちゃのチャチャチャに風に言えば、“博物館のワチャワチャ”なんてどうでしょうかっ。


バツイチで仕事を転々としている主人公、アメリカ映画にありがちな典型的駄目親父です。演じるはベン・スティラー。個人的にベン・スティラーといえばこの映画なイメージありますね。

しかしこういう駄目親父キャラよくいますよねぇ。
なんですかね、アメリカじゃ余り珍しくないんでしょうか?コモン??真っ当に仕事している父親のがスーパーレアなんですかね?
ハリウッド映画は結構社会風刺が含まれたものが多いので、ステレオタイプな駄目親父として一般的なのかもしれないですね。



閑話休題



夜限りとはいえ、復活した各時代の偉人遺物たちとの交流。
夜しか動けないが故に好き放題な展示物たちに振り回されながらも、交流を通じて確かに成長していく主人公。
うむ、ありがち!

でもですよ。
こういう駄目親父が成長していくパターンは通常“新しい環境”の中でというものです。
もちろんこれも新しい環境での成長ですが、相手が展示物ときた!こいつはぁ知らない世界だぜぇ……!

偉人が活躍する類の物語なら何度か知っていますけれども、普通なら無機物であるはずのものまで動きますからね。
歴史と想像上の背景しか知らないものたちが新たな個性を振りかざして、軽妙に動き回る。
時代錯誤の天然ボケたちに大いに笑わせてもらいました!

実際こんな博物館があれば、ぜひ行ってみたいものです。