アメリカで絶大勢力を握るコルレオーネ・ファミリーが崩壊の危機に立たされる。
フランシス・フォード・コッポラ監督による、映画史上最高傑作と名高いドラマ。
コッポラの作品は厚みがあって好きだけど、これはその中でも特に重厚。まずオープニングの引き込みが半端じゃない。人が死ぬシーンの、その前の不穏な空気と緊張感が凄まじい。マフィア映画なんだけど、シリーズのテーマは一貫して"家族"の物語。バイオレンス描写も印象的だけど、仁義や絆を重んじるところに心打たれた。
堅気だったのに裏社会に足を踏み入れてしまったマイケルや、情にあつくキレやすいソニー、冷静なかっこよさがあるトムなど、キャラもそれぞれ立ってて良かった。
マーロン・ブランド演じるヴィト・コルレオーネの迫力もえげつない。間違いなく映画史を代表する象徴的なキャラクターだと思う。