画と音の処理は純ドキュメンタリー的なのに、カメラの前で行われているそれはフィクションであるという手法は面白いと思ったけど、劇映画として脚本や演出が上手いかと言われるとそうでもないとは思う。
農場にわざわざ来てから夫が数日前に死んだことを知った女性が、夫の遺体を探すくだりで思ったこと。
絶望するしかない状況で皆が当然のように全部を諦めている中、ピュアに希望を信じたり自分の欲求を満たそうとすると、まるでそれが悪いことかのように扱われるのって、現実にもよくある光景だけど、すごくもどかしい気持ちになる。多くの場合、腹立たしく感じる。
諦めたり我慢したりしてるのはソッチの勝手であって、自分のしたいことをする、求めたいものを求めるのは当然の権利なのに。
【一番好きなシーン】
吐きたての他人のゲロを食う