やや

ルパン三世 カリオストロの城のややのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

評判が良いことを知っていたのと、アニカラオフ会で誰かが『炎のたからもの』を歌うたびに本作の映像を観ているのでずっとちゃんと観てみたいと思っていた。笑

ルパン自体観たことがなかったのだけど、思ったよりお猿さん顔じゃないというか、割とイケメン顔になるのがなんだか意外だった。女好きではあるけど1人の女の子に入れこんだりはしないというか、キザなセリフを吐くようなイメージもなくて、クラリスへの台詞は観ていてたまに恥ずかしくなってしまった。
ラストの抱きしめるか抱きしめないか!?というところも良いシーンだけど個人的にはあっさり去ってほしかったかな、なんて。
有名すぎるが故のあくまで私の中の勝手なイメージのせいだけど、ルパンじゃなかったらもっと素直に観れてたかもなぁと思わなくもない。

と、ここまでが唯一の気にかかったところ。

まずアニメーションとしての技術があまりにも高くて、挙げだしたらキリがないくらいだけど個人的には泳ぐシーンでここまで水の流れの速さや重さや抵抗が想像できたのは初めてかもしれない。
あとは普通なら描く必要がない一見ムダな動きを逃さず細かく描くことでキャラクターたちがぐんと魅力的になるのもすごい。

構成も素晴らしい。短時間にこんなに詰め込んで散らからずに綺麗にまとまるってすごいことだよ...!
歯車や時計の針に挟まれちゃうシーンはヒィー!ってゾワゾワしちゃったけど。

島本須美さんの声も美しい!!
宮崎さんの描くヒロインは可憐なのに強くてカッコイイね。
目的が合えば手を組まないこともないけどあくまで自分の目的のために自由な不二子ちゃんもカッコかわいい好きです...♡
中継してるシーンおもしろくて好き。

「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました、あなたの心です」からの「なんと気持ちのいい連中だろう」もまさに気持ちの良い締め。

キャラを知らなくても楽しめるし、脚本、構成、アニメーション、すべてが最高峰で自分の勝手なキャラ像のせいで少しマイナスになってしまうのが悔しいほど、不朽の名作として語られるに値する良い作品だと思いました!
これは金ローのたびに観ちゃうわ。
やや

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