
ロンドン中⼼部「シティ」の銀⾏でデータ⼊⼒係として働く⿊⼈のフランス⼈⼥性セレステ(コレット・ラフォン)。「数字を移動するだけ」の労働の空虚さに疑念を抱き、やがて「⾦」と「権⼒」の関係に強い関⼼を抱くようになる。⼀⽅、「スター⼥優」のルビー(ジュリー・クリスティ)は、⾃らの幼少期の記憶と覆い隠された⾃分⾃⾝の歴史を辿り、「偶像」としての⾃分を客観的に⾒つめ直す。迫りくる⾮⼈格的で官僚主義的な男たちと、規制と規則によって張り詰めた不条理な空間。⼆⼈は出会い、⾔葉を交わし、やがて予感する。男性の経済的覇権争いと「神秘的でいて無⼒で美しい」という理想的な⼥性像とのあいだに、何らかの結びつきがあるのではないかと感じ始める。
The Gold Diggers © 1983 Sally Potter, Rose English, Lindsay Cooper