ここまで圧倒的な才能はそう見られるものではない。自分の凡才を嘆きながら、人並みに生きられる幸福を思ったりもする。
自分が天才ではないにしても、ダニエル・ジョンストンのマネージャーの彼のように誰かの才能を誰よりも深く見出して、熱狂的に支えられるかどうか。天才の息子を持ったその時に、自分の身の危険にさえなりうるその息子を献身的に支えられるかどうか。ドキュメンタリーの視点は温かく、ダニエル・ジョンストンの世界を剥き出しにしている。
DVDの特典に入っていた、サンダンスにおけるローリーとの出会いも、素晴らしいフッテージだった。
