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めもりいのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

めもりい(1964年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

期間限定配信の虫プロ実験アニメーションシリーズ。公式サイトの作品紹介をひく。- 思い出の不思議、記憶の曖昧さ、そして現実を美化してくれる思い出というものの功罪などを描きながら、やがては人類破滅の末に地球そのものが宇宙の思い出となってしまう、というふうに展開するプライベート短編アニメです。

人間は忘れっぽい生き物であると始まり、部分や人の特徴だけを覚えていたり、一方で初体験や失恋、社長に怒られた時なんてのは鮮明に覚えていたりと記憶の不思議を語る中で、コラージュも用いて心象の風景が変化、展開していく。社長の叱責場面に使われている音声はヒトラーの肉声だろうか。

戦争の残酷さ、原爆の思い出さえ時が経てばピンク色に歪んでいく...としてキノコ雲が女体に、そしてビールにもなっていくが、製作された1964年の時点ではどのように社会に受け止められたのだろう。
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