悪魔とダニエル・ジョンストンの作品情報・感想・評価

「悪魔とダニエル・ジョンストン」に投稿された感想・評価

toro

toroの感想・評価

4.0
だいたいイメージ通りなんだけど、こうやって観るとあまりにも生々しい。

「天才」という言葉を不用意に使うとき、その対象者の痛みや苦しみや悲しみを軽んじていないだろうか?ということを改めて考えさせられる。

「Hi, How are you」の切実さと、「True Love Will Find You in the End」の美しさ…。

Bunkamura ル・シネマのオンラインで鑑賞
ダニエル・ジョンストンは創造性のかたまりのような人。彼はよくブライアン・ウィルソンと比較されるけれど、私はどちらかと言えばシド・バレットを連想する。シドも画家志望で、音楽に目覚め、精神を病み、アコースティックの名盤を作った。

多くの優れた芸術が「ギリギリの精神状態」から生まれてきた。正気と狂気の間の崖っぷちの場所から。だけど本当は正気と狂気に境なんてないのだろう。正気と狂気はグラデーションになっていて、皆がそのグラデーションのどこかにいる。

この映画は精神の病を持ちながら音楽活動を続けてきたダニエル・ジョンストンの軌跡を映し出す。映像の中の彼、そして彼の音楽から私が強く感じるのは、ダニエルの純粋さだ。彼には濁りがない。それは別に彼が清廉潔白に生きているとか、そんな意味じゃない(彼がいろいろな問題を抱えていたのは映画でも明白だ)。何て言うのかな……上手く表現できないけど、彼の内面の「まじりけのなさ」。彼の作り出す音楽には嘘がないんだ。だから人の心を動かす。

悪魔(the Devil)と闘いながら、ただ音楽が好きだから、絵が好きだから、作品を作り続けたダニエル・ジョンストン。いろんなことをやらかしても、ダニエルはどこか天使的(angelic)だ。周囲の人々は苦労しただろうけども。

私が初めてこの映画を見たとき、彼はまだ存命だった。彼が亡くなってしまった今、ラストで流れる「Some Things Last a Long Time」がより一層心に沁みる。
s

sの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カバーの絵は知ってたけど描いた人のことはこの映画の存在で初めて認知した。喋ってる言葉からもう歌になってて凄い、本当に自分の言葉を吐き出して歌にしてるんだろうなって感じる。
あと、社会でのいわゆる「普通」からは本人は溢れてて生きにくそうだけど、どうにかして生かそうとした周りの支えもあってここまでこれたんだろうな、と見ながら思った。
Buug

Buugの感想・評価

5.0
僕がいま働くカレー屋さんの店名。
彼の歌・カレー屋さん、双方グッと好きになりました。
erueru

erueruの感想・評価

4.2
ぷっくりしたカエルのイラストで知っていましたが、歌は初めて。
歌詞がいいんですね。
この歌詞で、あのイラストだから、
アーティストに愛される理由がわかります。
唯一無二。
大きな少年の、心に触れる歌詞で泣きます。
だいぶ前に購入したDVDを久しぶりに鑑賞。やっぱ泣けたぜぇ⋯。
ピュアで繊細さゆえ双極性障害に苦しみ創造と破滅を繰り返す天才シンガー・ソングライター兼アーティスト、ダニエル・ジョンストン。狂気の天才アーティストのぶっ飛んだ人生ドキュメンタリー。

ダニエル・ジョンストン⋯キリスト原理主義の家庭、5人兄弟の末っ子として誕生→幼い頃は成績優秀、だが中学に入学し何もかも自信を失う→兄と映画制作→ロックやアメコミにのめり込む→高校では目玉の愛称(とにかく目玉のイラストを描く)常に何かを描いていた→芸術家の道を志す。夢はジョン・レノンになること→「年がら年中ピアノ弾いて!この怠け者!」「くだらない悪魔のようなマンガを描いて!地獄に落ちるよ!」「役立たずの神の子!」キリスト原理主義者の母は、彼の愛するロックやコミックを悪とし全く認めず→自宅地下室に引きもり創作活動に没頭→ダニエルは母を挑発し怒らせテープレコーダーで録音、曲のネタにする。地下室にくすぶるマグマで家族の怒りを煽り家の中はカオス状態(笑)

強制的にキリスト教の大学に入学させられる→躁鬱病になる→抜け殻ダニエル、実家に戻る→たちまち回復→地元の美術大学へ→同級生を曲作りのネタにし、またテープ録音→希望を失い人生に絶望→理想の女性ローリーと出会う→優しいローリー→しかしローリーは葬儀屋の男性と結婚→報われることのない愛⋯ローリーは不滅の存在に→父「時間の無駄。あれじゃ卒業できんわ!」→大学中退→ヒューストンにいる兄の元へ。
遊園地でバイト→ガレージに自作の録音スタジオ→アルバム制作→「イェップ!ジャンプ・ミュージック」→兄から退去命令→姉の元へ→家出をし行方不明→移動遊園地でバイトをするが置いてけぼりをくらう。

新聞記者にデモテープを渡す→ダニエルの才能にぶっ飛ぶ「ボブ・ディラン!?」→ダビングを知らないダニエル、テープ1本1本演奏をし録音→マクドナルドでバイト→夢のMTVに出演→マリファナを吸い始める→言動がおかしくなる→LSDに手を出す→マネージャーを鉄パイプで殴る→妄想が止まらない⋯「自分は神の子、世直しできる!」と言い出す、兄のあばら折る、クリスマスツリーに「9」の文字とビートルズのアルバムを飾るなど数々の奇行で病院送り⋯だがすぐ退院。

悪魔に取り憑かれたと妄想ダニエル→音楽をやめ実家へ→ソニック・ユースがダニエルをニューヨークに招待→レコーディング→自由の女神階段に落書きをし、逮捕される→キリストは7、サタンは6、8は永遠の死、9は人間⋯客に教えをとき、泣きながら熱唱。ライブが宗教チックになり収拾つかなくなる→ソニック・ユースのスティーヴに怒られる→病院にぶち込まれると思い込み逃亡→発見→実家に帰すがなぜかニューヨークに逆戻り→入退院の繰り返す⋯。

うるさいと注意した女性宅に侵入。常軌を逸した行動に女性は震えあがり窓から飛び降り両足首骨折。住居侵入で逮捕。本人は「勝手にドアが空いた。悪魔祓いをしたら飛び降りた」またまた精神病院へ。
テープに指示を吹き込みマネージャーに送る→「ビートルズを再結成させ僕のバックバンドに⋯オノ・ヨーコに連絡を!」→「マウンテンデューの広報大使になりたい!」マウンテンデューに捧げる曲を作る⋯マネージャー、一応ペプシに送るが返答なし。
退院→音楽賞のゲストに呼ばれる→3千人の観客の前で演奏。会場は盛り上がる。しかし様子のおかしいダニエル(お薬を飲むのをやめていた)取材を受けず元パイロットの父が操縦するセスナ機で実家へ⋯ここであの伝説の事件!⋯
ダニエルは飛行中のセスナ機のキーを引っこ抜き、窓から放り投げセスナ機を墜落させる。2人は奇跡的に助かる。

またまた病院にぶち込まれる→悪魔に魂を捧げることにしたダニエル「サタンの力で有名になったからな⋯」→カート・コバーンがダニエルの書いたカエルTをMTVで着用→これを機にマスコミの注目を浴びる→1枚のTシャツが口火となり一躍有名に⋯しかし、ダニエル本人はニルヴァーナが誰かも知らず(笑)
大手レコード会社、精神病院の患者をスカウト⋯ダニエル争奪戦始まる。
「メタリカと契約している=悪魔の手先」条件のめっちゃいいエレクトラレコード断る。マネージャーの苦労、水の泡⋯そしてクビになる可哀想なマネージャー(絶縁状態なるが仲直りする)ダニエルはアトランティック・レコードと契約するも⋯2年で契約は打ち切り⋯。

テキサスで両親とのんびり暮らす→犬に襲われていたところを助けてくれた若者とバンドを組む→ビーチ・ボーイズにはまる⋯からの奇跡の復活!世界ツアーへ!
2019年9月10日 ダニエル・ジョンストン心臓発作のため享年58歳で逝去。

やっぱ最高っス!
なんでもカセットテープに録音し、コミック、ビートルズ、マウンテンデューをこよなく愛し、20年以上1人の女性に片思いし続けるダニエル・ジョンストン。唯一無二のサウンドのほとんどが彼の永遠のミューズローリーに捧げたもの。特典映像では、映画完成とともにローリーに再会。20年間想い続けた人が目の前に!ダニエルは大爆発⋯会うなり求婚。ローリーはちょいとお困りの様子でした(笑)
ぶっ飛んでいるがめちゃピュア⋯生きる伝説と呼ばれた天才ミュージシャン ダニエル・ジョンストンの人生ドキュメンタリー、名作です!
I

Iの感想・評価

4.0
ダニエル・ジョンストンのことはあまり知らなかったけど、涙無しで見られない。彼の両親は悪い人では無いけど、所謂毒親で、彼らの愛情という毒は少しずつゆっくりと彼を蝕んでいったと思う。ダニエル・ジョンストンのドキュメンタリーではあるけど、彼は過去の映像や写真でしかほとんど出てこない。作品制作当時は生きていてたしかに居るのに。切ないしやるせない。

彼は今天国も地獄も無いところで好きな物に囲まれて苦しみから解放され、楽しくピアノを弾きギターを弾き漫画を描き映画を撮り歌を歌っているだろうか。

DVDの特典映像が満載だった。
特典映像を見たらローリーのこと嫌いになった。
S

Sの感想・評価

5.0
ダニエル・ジョンストンの才能やヤバさや人物像が浮き彫られていく最高のドキュメンタリー映画
maosoir

maosoirの感想・評価

3.8
声変わり前のような声で真実だけを歌うダニエルの音楽はデッサンの迷い線のないボールペン一発描きで奇妙だが真実の説得力を持つ彼の絵と同じだ。マウンテン・デューのCMソング、良いと思ったんだけど・・・。ダニエルに人生を捧げたジェフがテープを一本一本発送していたことに驚き。セスナを墜落させる息子、それでも。最後の両親の願いは叶わなかったんだなあ。

グッチーズ・フリースクールさんの配信にて
pompommam

pompommamの感想・評価

3.5
グッチーズフリースクールの本と音楽映画祭でオンライン鑑賞。
公開ぶりに観たけど今でも良かった。
今観てもダニエルジョンストンは激ヤバ。
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