勝五郎

戦争のはらわたの勝五郎のレビュー・感想・評価

戦争のはらわた(1977年製作の映画)
5.0
高校生のある夜大親友から電話がかかってってきた。「すぐに東京12チャンネルを見ろ」と彼は言って電話をきった。
勿論当時は普通に家電である。
何事かとチャンネルを合わせるとなんだか訳のわからない番組だったが兎に角グイグイと引き込まれた。
今野雄二氏のナレーション「オ◯マの恐竜モンティパイソン」とはその時だったかその後だったか定かではないけどそれが「空飛ぶモンティ・パイソン」との出会いであった。

その番組のある回のスケッチに「サム・ペキンパー風サラダの日々」と言うのがありまして…いやいやすごく面白くて「なんじゃこりゃ?!」で…それでサム・ペキンパーという監督を知った次第です。
それからだいぶ経ってから「ワイルドバンチ」を観てネ…なぁるほど!と。

「戦争のはらわた」…すごいタイトルです。タイトルは日本公開当時にも目に入っていましたが「悪魔のはらわた」「悪魔のいけにえ」的な映画だと勝手に思い込んでスルーしたままでございました。
かくして、ようやく…初めての鑑賞となりました。


面白かった!
戦争の愚かしさ、残酷さ、人間の良心の綺麗なところも人間の恐ろしい嫌なところも戦場ゆえのカオスな状況も全てが詰まっている気がしました。
あぁ…観ておいて本当に良かったです。
サム・ペキンパー監督…すごいですなぁ…
そう言えば昔中学入る前だったか入ってからだったか歳の離れた(六つ下)弟と遊ぶのにその時はすでにタカラから出ていたんだっけな?…GIジョーでドイツ兵🇩🇪が発売されました。テレビコマーシャルでも「ドイツ軍は強そうな顔をしているぞ!」なんて言ってたんだけど、この映画はドイツ軍目線の戦争映画。なんだかとても新鮮😊てした。

こんなレヴューを書いている今も世界の何処かで戦争は継続しています。
戦争が人をおかしくしちゃうのか?
おかしくなった人間が戦争をはじめるのか?なぜ殺し合い女子供すらターゲットにしてしまうのか??

笑うしかないのかもシレナイ。

「わーーっはっはっは…
勝五郎

勝五郎