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ベジャール、そしてバレエはつづくのAMのレビュー・感想・評価

5.0
良すぎて、こんなんじゃ伝えきれなくて、書き直すかも~



パリ・オペラ座のBEJARTバレエ団を創設した天才振付家、Maurice Bejartが2007年に71年目の人生を歩み始めることなく亡くなってから、残されたバレエ団がMaurice無しでの初となる公演を揚げるために、後継者であるGil Romanが舞台を創り上げてゆくまでの様を追ったドキュメンタリー。

なにはなくとも映画全体の構成が素晴らしい。Arantxa Aguirre監督の技術とセンスに脱帽。



個人的に好きだったのが、Daria Ivanovaが踊ったマヌーラ・ムウ!美しかった~あとこれ差別的に聞こえるかもしれないけど、黒人バレエダンサー見るとなんか嬉しくなる~
そうだ!あと、日本人ダンサーが所属していたのに驚き!!なすのけいすけさんって人。知ってる人いたら教えてくださいな


ストーリーは、テセウスとアリアドネ、ミノタウロスの神話を基にしたもので、誘惑や暴力や死といったものをテーマにしていました。人生は良いことばかりじゃないという現実的なことを哲学的に解釈して表現するGil、そしてBejartのいちばんの考えである古典的なバレエを大切にしながらも多様性を重要視するということが、モダンバレエと言えどもバレエの新境地を創り出してると言える気がする。





こんなに愛され、信頼され、惜しまれる振付師になりたいなぁ。。
何度でも観たい映画。
AM

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