Rosso

明日、君がいないのRossoのレビュー・感想・評価

明日、君がいない(2006年製作の映画)
4.1
監督これ撮ったの19歳の時らしいすけど間違いなくオーストラリアの朝井リョウですね。
スクールヒエラルキーの表し方や学校の日常なんだけど異空間さの表し方、それに翻弄される登場人物の描き方等、上手いっす。
野球部の先輩枠がいないんで合致はもちろんしないんだが、桐島部活やめるってよに近いものがありますね。

しかし常々思いますけどベクトルが主に自分にしか向いていない奴ってのはなんだかんだ言いつつ生き続けるのに対し、そういう人たちに翻弄される言わば傍観者、俯瞰的な人はちょっとバランス崩すと今作のようになりますよね。
んでもってベクトル自分に向いてる勢は決まって「まさかあいつが」とか「相談してくれれば」とか言うんだなあ。闇。
SOSがなかったんじゃなくて、お前らがそれをキャッチしようとしていないだけなんだってこと、暗喩しているとお見受けしましたよこの映画。
いやはや秀作でした。
Rosso

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