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ロアーのBiBiのレビュー・感想・評価

ロアー(1981年製作の映画)
4.5
あぁ最高だった!
だいぶ狂ってるし観る人の好みで評価は対極に分かれる作品だと思うけど、大型ネコ科好きとしてはもうたまらない。最高でしかないです。荒ぶる猛獣は怖いけど、ずっといいなぁ〜と思いながら見てました。
なぜあの場所にたくさんの動物がいるのか、とかよくわからなかったけどまぁ良い。

終始パニック状態でストーリーなんてほぼ皆無。ハンター登場させることで、狩猟への抗議みたいなもの込められているのかな。でもそんなの関係なく、動物たちがみんな本物で自由に動いているというだけで緊張感があって、彼らにしか撮れないすごい映像。ただただ猛獣から逃げ惑うしかないのも自然の摂理だし、ボートを破壊するゾウさんも最高でしたね。(ゾウも好き)
自身で体験できないことを擬似体験できるのが映画の良さのひとつと思っているので、最高におバカである意味すごい映画なんじゃないかと。あの変人さんたちがいなければ見られない映像。

動物たちがお芝居してる人間たちに付き合ってあげてる感というか、なんか手加減してるのかなと伝わってきてちょっとほっこりする。最後のほのぼの映像が長くて面白かった笑。愛は伝わってきました。

撮影を追った「猛獣映画・撮影の惨劇」なるドキュメンタリーもあるらしい。スタッフキャスト、何十人も負傷したり入院したりしたそう笑。そっちも見たい。動物は演技せず自然だったとは言え、麻酔銃を使った箇所はあるらしい。がんばったね。

もちろん獰猛ではあるとは知っているけど、大型のネコ科の動物って本当に可愛い。私もこんなふうに生きる人生が良かった。特にトラが大好きで、2頭を連れて歩くシーンなんてもう幸せ、羨ましい。小屋で大勢の大型ネコに囲まれて寝るとかもはや夢です笑。
ハンクが帰ってきた時の動物たちの喜びようが可愛かった。はみ出しもののトガールも守ろうとする姿に愛を感じました。こうして暮らしてる人は、いつか自分が故意にではなくても殺されても良いというくらい動物を愛しているのでしょう。人間のエゴであることも承知しているのだろうなと。まぁイカれてはいる笑。

映画ファンというよりただのネコ好きな人間としての評価になってしまいました。大好きです。DVD買おうかな笑。
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