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バスキアのBiBiのレビュー・感想・評価

バスキア(1996年製作の映画)
3.7
ゲイリー・オールドマンが見たくて。

主演のジェフリー・ライトがすごかった。お芝居してないみたいに自然にアーティストだった。
誰かに見つけられて才能を認められて、画家として有名になってもお金を持っても、肌の色で蔑まれる。売れれば売れるほど身動きが取りづらくなる。自分の好きなように立ち回れる芸術家もいるのでしょうが、不器用なバスキアを見ているとなんだか苦しくなった。

キャストがめちゃくちゃ豪華!ボウイのアンディ・ウォーホルハマり役だったし、こんなに若い頃のベニチオ・デル・トロは初めて見たかもしれない。カメオ出演かと思うようなワンシーンにもいろんな人が続々と。けっこう前なのにウィレム・デフォーが今とあんまり変わらなくてびっくりした。今をときめくサム・ロックウェルもちょい役で登場。
クリストファー・オーケン演じる記者が、バスキアが感じていたレッテルや生きにくさの象徴だったのかも。

若いゲイリーがめちゃくちゃかっこよかった。この頃の彼はブチ切れた役のイメージがあったけど、画商とスマートに話をするゲイリー。シーンごとにタイプの服を着てたり、スパゲッティを食べたり。絵になるなぁと。ゲイリーを見るためには大満足でした。

バスキアのことはよく知らないけれど、芸術家ってどうして孤独なひとが多いんだろう。お母さんのこともあり、愛に飢えていたのかも、とは思う。生きる時代が違っていたら、何か変わっていたのかなぁ。
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